ドコモ光の通信速度が遅くて困っている人へ

自宅のドコモ光が遅いなぁと感じていませんか?

僕もドコモユーザーですが、一時期ドコモ光の速度が遅すぎて悩んだ経験があります。

ドコモ光を契約した当初、自宅のインターネットの速度は「1Mbps」以下でした。

モデムを再起動したり、機器を新しくしてみたり、あれこれ試してみても遅いまま・・・

しかし、たった一つのことをしただけで速度が「86倍」になりました。(86Mbps)

今回は自宅のドコモ光が遅くて困っている人に向けて、ドコモ光が遅くなる理由と通信速度を速くする方法について解説していきたいと思います。

ドコモ光が遅くて困っている人へ

ドコモ光が遅くなる理由

ドコモ光が遅くなる最大の理由は「プロバイダへ接続する部分が混雑するから」です。

光回線には3種類の配線方式があり、それぞれ最大速度が違いますが、プロバイダにつながる部分が大渋滞を起こすと配線方式に関係なく速度が低下します。

光配線方式(戸建てや新しいアパート) 最大速度 1Gbps
VDSL方式(築10年以上のアパート) 最大速度 100Mbps
LAN配線方式(大型マンション) 最大速度 100Mbps

例えば、あなたが爆速のランボルギーニに乗って高速道路を走っているとします。

他の車が止まって見えるほどのスピードです。

しかし、この日は連休真っ只中。

高速道路の料金所は大渋滞を起こしています。

結局料金所を通過したのは1時間後・・・

どんなに速い車でも料金所が混雑していたら、止まってしまいますよね。

これと同じ原理で最大速度が「1Gbps」でも「100Mbps」でもたいして変わらない速度になります。

プロバイダが原因で遅くなっている場合、いくら良い機器を使っていても速度は向上しません。

なぜプロバイダが原因で遅くなるの?

少しマニアックな話になるので、細かい話が苦手な人は、この項目をすっ飛ばしてください。

通常のインターネットは、NGNというNTTの敷設したネットワークを通ってプロバイダに接続し、インターネットにつながります。(自宅→NGN→プロバイダ→インターネット)

NGNとプロバイダを接続する部分にはNTTが設置している「網終端装置」(NTE)というものがあり、各都道府県によって設備の規模が違います。

先に述べた「料金所」にあたる部分がこの「網終端装置」になります。

加入者の多いプロバイダは、NTTに網終端装置を増設してもらわないと、通信量が増える夜間などで混雑が発生して遅くなります。

しかし、NTTが設備を増やす基準は「通信量」ではなく「ユーザー数」です。

数年前までは一人あたりの通信量は少ないものでしたが、近年動画サービスが普及したことによって通信量が急増しました。

通信量が増えても、ユーザー数がNTTの基準に満たない場合、網終端装置の増設はされません。

つまり、網終端装置の規模に対して契約者数が多いプロバイダは遅くなります。

でもそんなこと言ったってプロバイダの契約者数とか設備の規模は知ることはできないですよね。

プロバイダ契約者数に対しての設備規模は各都道府県によって違うので話はもっとややこしくなります。

どうすればインターネットを速くすることができるでしょうか・・・

ドコモ光を速くする方法

ドコモ光を速くする方法は「v6プラスに対応したプロバイダに変える」こと。

プロバイダ変更をすると3,000円の事務手数料がかかりますが、気軽にできる対処方法です。

v6プラスとはNGNとプロバイダをつなぐ部分を通らない通信方式です。

混雑する部分を通らなければNTTの設備規模は関係なくなります。

では、v6プラスについて少し深掘りします。

v6プラスとは

v6プラスとはIPv4パケットをカプセル化してIPoEのトンネルを通過させる通信方式です。

NGNとプロバイダをつなぐ網終端装置を経由しないため、IPv4通信でもインターネットを速くすることができます。

IPv6通信が速いって本当?

世界のWEBサイトはIPv4形式とIPv6形式のサイトがあり、ほとんどのサイトがIPv4形式のサイトです。

単純にIPv6通信を使えば自宅のインターネットが速くなるわけではありません。

IPv6通信は大きく分けて3種類あります。

①PPPoE IPv6通信

PPPoE IPv6通信は、従来通りの狭いトンネルを通ってインターネットに接続するため、混雑する時間帯は通信速度が遅くなりやすい通信方式です。

②IPoE IPv6通信

IPoE IPv6通信はIPv6通信のみ速くなります。IPv4サイトに接続する際は①と同様に遅くなります。

③IPoE IPv4 over IPv6通信(v6プラス)

IPoE IPv4 over IPv6(v6プラス)はIPv4通信もIPv6用のトンネルを通ってインターネットに接続できるため、どのサイトにでも速く接続できます。

なんとなくv6プラスが速い理由がお分かりいただけましたでしょうか?

v6プラスについて、もっと知りたい人は関連記事で詳しく解説しているのでチェックしてみてくださいね。

自宅のインターネットがv6プラスかどうか調べる方法

自宅のインターネットがv6プラスで接続されているかを確認してみましょう。

GMOとくとくBBの公式HPで現在の回線がv6プラスがどうか調べることができます。

気になる人はチェック↓

v6プラス判定が✕だった人はプロバイダを変更すればドコモ光が速くなる可能性があります。

ドコモ光を簡単に速くできるプロバイダ

ドコモ光のプロバイダはタイプAとタイプBがあり、それぞれ料金が違います。

ドコモ光で取り扱っているプロバイダ24社のなかでv6プラスが使える会社を探してみました。

プロバイダ選びの基準は以下の通りです。

①IPv4 over IPv6(v6プラス)対応であること

②v6プラスが申込不要で自動適用されること

③プロバイダから専用ルーターをレンタルしなくてもv6プラスが利用できること

まずはドコモ光タイプAのv6プラス対応状況を見ていきましょう。

参考資料:ドコモ光対応プロバイダのIPv6対応状況(ドコモ公式HP)

タイプA 通信方式 申込要否
ドコモnet※1 IPoE(IPv4 over IPv6) 不要
plala※2
GMOとくとくBB
@nifty
DTI 必要
BIGLOBE※3 不要
andline 必要
Tigers-net.com
エディオンネット PPPoE(IPv6) 不要
BB.excite PPPoE(IPv6) 不要
hi-ho
スピーディアインターネットサービス IPoE(IPv4 over IPv6) 必要
IC-NET
シナプス IPoE(IPv6) 必要
楽天ブロードバンド PPPoE(IPv6) 必要
ネスク
TikiTikiインーターネット 不要
01光コアラ 必要

※1ドコモ光ルーター01が必要 ※2レンタルルーターもしくはドコモ光ルーター01が必要 ※3プロバイダがオプション提供するWiFiルーターが必要

タイプAはv6プラスを使えるプロバイダが多いですね。

しかし、v6プラスを利用するのに申込が必要だったり、専用ルーターをレンタルしなければいけないプロバイダも多いのが難点です。

選考した結果、良さそうなプロバイダは「GMOとくとくBB」「@nifty」の2社でした。

次はタイプBのプロバイダを見ていきます。

タイプB 通信方式 申込要否
OCN IPoE(IPv4 over IPv6) 必要
@TCOM※1 不要
TNC PPPoE(IPv6) 不要
ASAHIネット IPoE(IPv6) 不要
WAKWAK
@ちゃんぷるネット IPoE(IPv4 over IPv6) 必要

※1 IPv6トンネルアダプタが必要

@TCOMが良さそうでしたがIPv6トンネルアダプタが必要なので残念ながら落選です。

タイプBは「該当なし」となりました。

結論!GMOか@niftyが良さそう

さて、前項で設定した基準を満たすプロバイダは「GMOとくとくBB」「@nifty」となりました。

プロバイダの乗り換えを検討している人は、どちらかのプロバイダを選ぶと良さそうです。

また、現在契約しているプロバイダがv6プラス対応だった場合は、v6プラスサービスに申し込んでいなかったり、専用ルーターをレンタルしていない可能性があります。

先に記載したプロバイダ比較表でv6プラス対応かどうか確かめてみてくださいね。

現在、GMOや@niftyを使っていて速度が遅いと感じる人は光ファイバーの分岐数や建物の設備によって遅くなっている可能性があります。

詳しくは関連記事で解説していますので、気になる人はチェックしてみてください。

注意点
※v6プラスを利用するにはv6プラス対応ルーターが必要になります。
現在使っているルーターがv6プラスに対応しているかは下記リンクより確認できます。
【BUFFALO】【ELECOM】【IODATA】【NEC】

プロバイダを変更する方法

ドコモ光のプロバイダ変更は「ドコモショップ」もしくは「ドコモインフォメーションセンター」で行います。

プロバイダの変更事務手数料は3,000円です。

変更時はネットワーク暗証番号と口頭での本人確認が入ります。

ドコモケータイを使っていない人はドコモ光の「契約ID」が必要になるので契約書類を確認しましょう。

原則、本人確認書類は必要ありません。

ドコモインフォメーションセンター
ドコモ携帯からの場合 局番なし151(年中無休/午前9時~午後8時)
一般電話などからの場合 0120-800-000(年中無休/午前9時~午後8時)

プロバイダを変更した結果

冒頭で話したとおり、僕がドコモ光を契約した当初のインターネット速度は「1Mbps」でした。

機器類を見直しても改善しないので、プロバイダと建物の設備に疑いの目を向けることに。

契約先のプロバイダに問い合わせると「うちは悪くないのでNTTに電話してください」の一点張り。

NTTに電話して調べた結果「NGNでの速度は出ているのでプロバイダに電話してください」とのこと・・・

「NGNで速度が出てるってことは、プロバイダのせいじゃん!」と気づきます。(NTTも網終端装置を増設しないので同罪です)

VDSL方式の建物だし、さすがに遅すぎるので戸建て用の光回線を引くか迷っていましたが、試しにプロバイダを変えてみることにしました。

すると・・・

まさかの86倍界王拳。

VDSL方式の建物で80Mbps超えは奇跡です。

僕の場合はVDSL方式の建物に住んでいるし、IPv6対応ルーターを買うのは勿体なかったので、v6プラスを諦めて、近隣で一番速度が出ていてバックボーンも強く、加入者が少ない(失礼)Asahiネットに変えました。(たまに障害は起きてます)

めでたしめでたし。

インターネットの速度は都道府県別に設置されている網終端装置に依存することが多いので、一概にどこのプロバイダが速いとは言い切れませんが、v6プラスが使えるプロバイダであれば、網終端装置は関係ないので速度の向上が期待できます。

僕のようにプロバイダを細かく調べなくてもv6プラスであれば簡単に速くすることが可能です。

今、使っているドコモ光が遅いと困っている人は、周辺機器を見直した上でv6プラスが使えるプロバイダに変更してみてはいかがでしょうか。

まとめ

ドコモ光が遅くなる理由とv6プラスについて解説しましたがいかがだったでしょうか?

結構、細かいことも書いたので、なんかよく分からなかった人は「v6プラスは速い」ということだけ覚えればOKです。

ドコモ光は事務手数料3,000円でプロバイダ変更ができるので、速度で悩んでいる人は試してみてくださいね。

【ドコモ光が遅くなる理由】

1.NGNとプロバイダへ接続する部分が混雑するから

2.夜間帯などは接続部分(網終端装置/NTE)が大渋滞

【ドコモ光を速くする方法】

1.v6プラスに対応したプロバイダに変更する

2.「GMOとくとくBB」「@nifty」が良さそう

【ドコモ光のプロバイダを変更する方法】

1.ドコモショップで変更する(待ち時間あり)

2.ドコモインフォメーションセンターに電話する(0120-800-000)

NEXT

おすすめの記事