
新しくギガ光にしたのはいいが、前と速度が変わらない。
「むしろ遅くなったんじゃないか?」と怒りの声が聞こえてきそうです。
インターネットが遅くなる原因は様々ですが、ググってみても情報が多すぎて謎は深まるばかり。
でも、難しいことは全くありません。
インターネットが遅くなる最大の理由は「回線の混雑」です。
今回は戸建て編として、インターネットが遅くなる理由と解決方法を解説しようと思います。
この記事を読めば自宅のインターネットが遅い理由がわかります。
それではいきましょう!
■目次
戸建ての光回線が遅い3つの理由と解決方法
戸建てのインターネットが遅くなる理由をシンプルに3つ紹介します。
1.NGNとプロバイダの接点が混雑している
インターネットに必ず必要なのがプロバイダです。
OCNやYahoo!BB・So-net・BIGLOBE・plala・などは一度聞いたことがあると思います。
NTTの「NGN網」とプロバイダをつなぐ接点である「NTE」が渋滞を起こすとインターネットは遅くなります。
夜間などのアクセスが集中する時間帯にインターネットが遅くなると感じる人は、プロバイダを疑ってみても良いかもしれませんね。
また、プロバイダはお住まいの地域によって速度に差が出ます。
例えば、同じプロバイダでもA県では速いが、B県では遅いといった具合です。
加入者数に対する設備増強が追いついていないと速度低下が起きやすくなってしまいます。
詳しくは関連記事で解説していますので、気になる人はチェックしてみてくださいね。
大手光回線のプロバイダ | |
ドコモ光 | 24社の中から選択可能 |
ソフトバンク光 | Yahoo!BBのみ |
auひかり | 7社の中から選択可能 |
NURO光 | So-netのみ |
OCN光 | OCNのみ |
2.光回線ユーザーが多い地域に住んでいる
住宅密集地などでは、光回線を使っている世帯が多ければ多いほどインターネットが遅くなります。
NTTの敷設している光ファイバーの最大速度は1.25Gppsで、最大分岐数は32分岐です。
一本の光ファイバーはNTT局舎内で4分岐され、局外スプリッタで8分岐されています。
つまり、4×8分岐で最大32分岐できるということになります。
例えば複数の光配線区画で、32世帯の光回線ユーザーがいるとします。(1つの光配線区画では東日本では約50世帯をカバー/西日本は約40世帯をカバー)
※光配線区画イメージ(参考資料:総務省/加入光ファイバに係る接続制度の在り方について)
NTT系で採用されている伝送技術は最大1.25bpsの速度ですので、32世帯で一本の光ファイバーを共有している場合、一世帯あたりの最大速度は約39Mbpsという状況になる可能性があります。
光ファイバーの共有状況を知る方法はありませんが、住宅密集地にお住まいであれば光ファイバーの分岐数は多いと考えて良いと思います。
3.古い機器を使っている/WiFiの電波が弱い
周辺機器を10年以上買い替えていなかったり、フレッツ光を契約した際にオプションでついてきた無線LANルーターやLANケーブルを使っている方は要注意です。
古い機器は1Gbpsの規格に対応しておらず、インターネット速度の低下につながります。
また、間取りの広い戸建てや、モデムから遠く離れた部屋でWiFiを使っていると、電波が届きづらくなります。
5GHzから2.4GHzの電波に切り替えたり、指向性のある無線LANルーターや中継機の利用が効果的です。
無線LANルーター・LANケーブルの性能をチェックしてみましょう。
LANケーブルはCAT5e以上のものが望ましいですね。
PCを軽くすると立ち上がりが速くなりますが、重要なプログラムを削除しないように慎重に行いましょう。ハードディスクをSSDに換装するのも効果的です。
インターネットを速くする3つの方法
1.プロバイダを変更する
プロバイダ変更ができる光回線はドコモ光とフレッツ光のみですが、乗り換える際のポイントは「v6プラスに対応したプロバイダを選ぶこと」です。(※auひかりはプロバイダ変更不可)
v6プラスとは、簡単に言うと「混雑を回避できる通信方式」です。
v6プラスについては関連記事で解説しています。
2.ダークファイバーを使っている光回線に乗り換える
最近ではドコモ光やソフトバンク光などの光コラボレーションモデルも登場し、選択肢が増えました。
光回線を提供する事業社は500社を超えますが、数ある光回線の中でも特にダークファイバーを利用している「NURO光」や「auひかり」なら通信速度の改善に期待が持てます。
インターネットの通信速度では、NURO光が世界最速です。
auひかりは地域によって速度にバラつきがあります。(auひかりの利用者数が多い地域では遅い場合もあり)
NURO光が提供されていない地域では、auひかりや光コラボの中から選ぶことになります。
光コラボに乗り換える際はv6プラスに対応している回線を選びましょう。
3.ホームWiFiを使う
自宅の光回線が20Mbps以下で動画もまともに視聴できない世帯もあると思います。
光回線を乗り換えるかわりに高速通信機能が入ったWiFiルーターを無料期間お試しで使ってみるのも手です。
代表的なものでは、WiMAX2+の「SPEED WiFi HOME L02」や「Softbank Air」があります。
GMOとくとくBBのWiMAXは20日間お試しで使うことができます。
SoftBank Airはレンタル契約をオススメします。 8日間以内なら返品可能です。
ただ、混雑時には速度低下も見られるので、通信速度は地域や設置場所によって差が出るようです。
現在の光回線が本当に使い物にならない場合は、試しに使ってみるのもありです。
自宅のネット速度を測定しよう
ここまで戸建てのインターネットが遅くなる理由を解説してきましたが、自宅のネットが本当に遅いかどうかは実際に速度測定をしてみないと分かりませんよね?
ストレスなくネットが出来る目安は、だいたい20Mbpsと言われています。
複数台で同時にインターネットする世帯であれば、最低でも50Mbpsは欲しいところです。
下記のリンクからスピード測定ができます。
まだお済みでない人は測定してみてくださいね!
光回線の契約プランも確認しよう
光回線の契約プランも把握しておきましょう。
戸建てタイプの契約プランは、おおまかに分けると6種類あります。
光回線契約プラン | 最大速度(下り) |
Bフレッツ | 100 Mbps |
光ネクスト | 200 Mbps |
フレッツ光ライト | 100 Mbps |
ギガファミリー | 1 Gbps |
光コラボレーション | 1 Gbps |
auひかり・NURO光 | 1~10 Gbps |
多くの世帯は、光コラボレーションモデルやギガファミリー、NTT以外の光回線になっていると思います。
Bフレッツ・光ネクスト・フレッツ光ライト・ギガファミリーは月額料金が高く、スマホとの割引もきかないため、現状使い続けるメリットがほぼありません。
※NTT東日本公式ホームページ:「Bフレッツ」サービス提供終了のお知らせ
光ライトプランは、インターネットをあまり使わなくなった高齢者世帯で契約しているケースが多いですね。固定電話をよく使う世帯では有効ですが、プロバイダ契約なしで光電話と光ライトプランで契約している場合もあります。
まとめ
今回は戸建ての光回線が遅くなる理由と解決方法を3つずつ解説しました。
一つずつ解決策を試していくことで、インターネットの速度は向上します。
最後に今回のポイントをおさらいしましょう。
【戸建てのインターネットが遅くなる理由】
- NGNとプロバイダの接点が混雑して遅くなる
- 自宅周辺で光回線を使っている世帯が多い
- 古い機器を使っている/WiFiの電波が弱い
【インターネットを速くする方法】
- プロバイダを変更してみる
- ダークファイバーを使っている光回線に乗り換える
- ホームWiFiを使ってみる
インターネットが速くなれば、家族みんな大喜びですね!
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