集合住宅の光回線インターネットが遅い5つの理由と解決方法

集合住宅のインターネットが遅くなる原因は5つあります。

1.配線方式

2.利用者数

3.プロバイダ

4.電波干渉

5.周辺機器

この記事を読めば、集合住宅のインターネットが遅くなる理由と解決方法が分かります。

集合住宅のネットが遅い理由

1.配線方式が古い

集合住宅のインターネット速度に一番影響を与えるのは光回線の「配線方式」です。

配線方式は3種類あり、それぞれ遅くなる原因が異なります。

VDSL方式

VDSL方式は日本で最も多く採用されている集合住宅用のインターネット設備です。

建物の外までは光ファイバー、建物の中は「電話線」で配線されており、3種類ある配線方式のなかでも「VDSL方式」が一番遅い設備になります。

VDSL方式の最大速度は100Mbpsです。

VDSL方式が一番遅い理由は、光回線が建物内で電話回線に変換されているからです。

古い建物などで電話回線が消耗している場合、さらに速度は悪化します。

電話線は電波干渉に弱く、冷蔵庫・電子レンジ・蛍光灯・インバーターエアコンなど、家電製品のノイズを拾って遅くなることも。

ちなみに1Mbpsしか出ていなかった僕の住む集合住宅は「VDSL方式」でした。

VDSL方式の見分け方

右の画像が「VDSL方式」です。

モデムが電話線を差し込むモジュラージャックにつながっています。

モデムの色は加入時期によりバラバラで、白だったり黒だったりします。

LAN配線方式

LAN配線方式は大型マンションなど、戸数の多い建物に採用されている設備です。

建物の外までは光ファイバー、建物の中は「LANケーブルでの配線」となります。

LANケーブルはVDSL方式で使われている電話線よりも電波干渉に強いという特徴がありますが、大型マンションなど部屋数がとても多い建物で採用されていますので利用者が増えると遅くなります。

LAN配線方式の最大速度は100Mbpsです。

LAN配線方式の見分け方

こちらが「LAN配線方式」の見た目です。

LANケーブルを差し込むところしかないですね。

VDSL同様、ジャックの先にモデムがつながります。

(※上記のツイッター画像は、あくまで見た目での参考になります。戸建ての宅内をLAN配線にしたものですね。)

光配線方式

光配線方式はマンションタイプのなかでも「インターネットが一番速い配線方式」です。

築10年前後の比較的新しい集合住宅に採用されている設備となり、戸建てと同じ配線方式のため満足出来る速度が期待できます。

電柱から、電話の配管などを通して各部屋まで光ファイバーを直接引き込む配線方式で、最大速度は1Gbpsです。

光配線方式の建物でインターネットが遅い場合は周辺機器やプロバイダの確認を行います。

光配線方式の見分け方

こちらが「光配線方式」です。

光配線方式には「光コンセント」が取り付けてあります。

戸建てや、新しい集合住宅に採用されています。

自宅の配線方式は3つのうちのどれに該当しましたか?

(家具にモデムが埋もれている場合は、契約書類を確認するか、フレッツ総合受付窓口・0120-116-116に電話して聞きましょう)

2.同じ建物内で光回線を使っている部屋が多い

集合住宅では、光ファイバーを建物内でシェアして使っています。

つまり、同じ建物内で光回線の利用者が多くなるほど遅くなります。

利用者数の問題はマンションタイプを使うかぎり、解決不可能です。

既存のNTT回線をそのまま使っているドコモ光・ソフトバンク光などに乗り換えても、さほど効果は得られません。

配線方式を変えることは可能?
集合住宅の配線方式を変えることは出来ませんが、大家さんや管理会社の工事許可が取れれば戸建用の光回線を導入できるかもしれません。
変更方法は関連記事で紹介していますので、気になる人はチェックしてみてください。

3.プロバイダへの接続部分が混雑している

インターネットに必ず必要なのがプロバイダです。

OCNやYahoo!BB・So-net・BIGLOBE・plala・などは一度聞いたことがあると思います。

NTTの「NGN網」とプロバイダをつなぐ接点である「NTE」が渋滞を起こすとインターネットは遅くなります。

夜間などのアクセスが集中する時間帯にインターネットが遅くなると感じる人は、プロバイダを疑ってみても良いかもしれませんね。

また、プロバイダはお住まいの地域によって速度に差が出ます。

例えば、同じプロバイダでもA県では速いが、B県では遅いといった具合です。

加入者数に対する設備増強が追いついていないと速度低下が起きやすくなってしまいます。

詳しくは関連記事で解説していますので、気になる人はチェックしてみてくださいね。

大手光回線のプロバイダ
ドコモ光 24社の中から選択可能(変更可)
ソフトバンク光 Yahoo!BBのみ
auひかり 7社から選択可能(開通後変更不可)
NURO光 Softbankのみ
OCN光 OCNのみ
大手プロバイダの渋滞問題
OCNやYahoo!BBなどのメジャーなプロバイダは料金所も大きく渋滞も起こりにくいですが、そもそもの利用者が多いため、夜間帯などでは混雑する場合が多々あります。

4.電話回線が電波干渉を受けている

VDSL方式で使われている「電話線」(モジュラーケーブル)は電波干渉を受けやすく、通信が安定しないというデメリットがあります。

「電話線」は電磁波やノイズの影響を受けると、速度が低下します。

特に壁のコンセント部分からモデムまでのモジュラーケーブルが長ければ長いほど影響を受けやすくなります。

※参考画像:eo光公式サイト/eoユーザーサポートより引用

LAN配線方式は電話線を使わないので、電磁波などの影響を受けにくくなっています。

光配線方式も同様にノイズによる影響は少ないと考えて良いと思います。

5.周辺機器が古い

10年以上買い替えていなかったり、フレッツ光を契約した際にオプションでついてきた無線LANルーターやLANケーブルを使っている人は要注意です。

古い機器は最新の規格に対応しておらず、インターネット速度の低下につながります。

無線LANルーター・LANケーブルの性能をチェックしてみましょう。

買い換える場合、無線LANルーターは5,000円程度のモノで大丈夫です。

11ac対応でビームフォーミング機能が付いているものを選ぶと良いでしょう。

LANケーブルはCAT5e以上のものが望ましいです。

ネットを速くする6つの方法

1.電波干渉を抑える

VDSL方式で使われている「電話線」は家電製品からの電波干渉を受けることで速度が低下します。(冷蔵庫・電子レンジ・蛍光灯・インバーターエアコンなど)

電波干渉を抑える方法は

1.モジュラーケーブルの長さを短くする(50cm程度)

2.シールド付きモジュラーケーブルを使う

3.ノイズフィルター内蔵の電源タップを使う

という3種類の方法があります。

1,000円程度で出来る方法なのでVDSL方式の建物にお住まいの方におすすめです。

2.周辺機器を見直す

光配線方式の建物に住んでいる人限定ですが、無線LANルーターを最新の機種に変えたり、品質の高いLANケーブルを使うことも検討しましょう。

モデムの位置がインターネットの利用場所から離れている場合はWiFiが届きにくくなっている可能性もあります。

部屋数が多い場合や、鉄骨造のマンションなどではビームフォーミング機能がついた無線LANルーターやWiFi中継機を使うのが良いでしょう。(中継機はVDSL/LAN配線方式でも効果あり)

ゲーム機やTVに接続する場合はLANケーブルでの接続が理想です。

3.プロバイダを変更する

プロバイダ変更ができる光回線はドコモ光とフレッツ光のみですが、乗り換える際のポイントは「v6プラスに対応したプロバイダを選ぶこと」です。(※auひかりはプロバイダ変更不可)

v6プラスとは、簡単に言うと「混雑を回避できる通信方式」です。

v6プラスについては関連記事で解説しています。

プロバイダを変更したら速くなった

僕はVDSL方式の集合住宅でドコモ光を使っていますが、プロバイダを変更したことで速度が向上しました。

プロバイダを変更する前は、速度が1Mbps前後で全く使い物にならない状態・・・

あれこれと悩んで、自分が住んでいる地域で一番安定した速度が出ているプロバイダを探して契約変更しました。(無線LANルーターは11ac対応のものに買い替え)

結果、ネットの速度を80Mbps以上まで引き上げることに成功。

測定日時:2018/11/11 AM8:53

使用端末:iPhoneX /WiFi:5Ghz帯

建物設備:VDSL方式/世帯数:12戸

利用回線:ドコモ光

プロバイダ:ASAHIネット

計測サイト:FAST

今回の計測は朝方でしたが夜間帯でも40Mbps以上は出ており、動画視聴やPS4のオンライン対戦も快適に出来ています。

プロバイダを変更するのに手数料の支払いとPCの再設定が必要でしたが、変更した甲斐がありました。

マンション自体での光ユーザーが少ないのも、大きく影響していると思います。

詳しい経緯は関連記事で解説しています。

LAN配線方式で解決しない場合

LAN配線方式でプロバイダを変えても速度が改善されない場合、マンションの設備が関係している可能性が高いです。

マンションでの光回線ユーザーが多く、設備が許容範囲ギリギリな場合はプロバイダを変えても速くなりません。

これを解決するにはマンションの管理組合に光回線の設備増強をお願いするしかなさそうです。

でも設備増強ともなると相当時間がかかりそうです。

正直とても面倒くさい・・・

最近ではWiMAXやソフトバンクエアーなど、回線工事が不要なインターネットもあるので試してみても良いかもしれません。

4.NURO光マンションタイプは爆速

加入できるエリアは限られますがNURO光は現状日本最速のインターネットです。

NURO光のエリアは以下の地域です。

関東エリア 東京、千葉、神奈川、埼玉、茨城、栃木、群馬
関西エリア 大阪、兵庫、京都、滋賀、奈良
東海エリア 愛知、静岡、岐阜、三重
九州エリア 福岡、佐賀

5.戸建て用の光回線を申し込む

戸建用の光回線を引くのは「VDSL方式」の建物のみに効果がある方法です。

(LAN配線方式が採用されている大型マンションでは戸建用の光回線を引くことはできない・光配線方式の建物は戸建てと同じ配線方式なので変えても意味がないため)

戸建用の光回線を引くのはハードルがいくつかあります。

・2階~3階までにしか引けない(高所作業車が届く範囲)

・管理会社、大家さんの工事許可が必要(穴あけ許可の有無も必要)

集合住宅に戸建て用の光回線を引く方法は関連記事でご紹介していますので気になる方はチェックしてみてください。

戸建用の光回線であればNURO光以外でもVDSLより速くなります。

6.ホームWiFiを使ってみる

自宅の光回線が20Mbps以下で動画もまともに視聴できない世帯もあると思います。

光回線を乗り換えるかわりに高速通信機能が入ったWiFiルーターを無料期間お試しで使ってみるのも手です。

代表的なものでは、WiMAX2+の「SPEED WiFi HOME L02」「Softbank Air」があります。

GMOとくとくBBのWiMAXは20日間お試しで使うことができます。

SoftBank Airはレンタル契約をオススメします。 8日間以内なら返品可能です。

ただ、混雑時には速度低下も見られるので、通信速度は地域や設置場所によって差が出るようです。

現在の光回線が本当に使い物にならない場合は、試しに使ってみても良いでしょう。

最後にインターネットの速度測定をしてみよう

速度測定が済んでいない人は、一度確認してみることおすすめします。

ストレスなくネットができる目安は、20Mbps以上だと言われています。

高画質の動画視聴やオンラインゲームを快適に楽しみたい方は50Mbpsくらいは欲しいところです。

下記のリンクから速度測定ができますよ。

20Mbps以下の人は要改善ですね!

まとめ

今回は光回線の遅くなる理由と対策を紹介しました。

最後にポイントおさらいしましょう。

【インターネットが遅くなる理由】

①光回線の配線方式が古い

・VDSL方式は一番多く採用されている設備だが、一番遅い

②同じ建物内で光回線を使っている世帯が多い

・夜間帯などで多くの利用者がインターネットに接続している状態だと遅くなる

③プロバイダへの接続部分が混雑している

・アクセスが集中する夜間帯などで回線が混雑し、接続が遅くなる

④電話回線が電波干渉を受けている

・VDSL方式で使われている電話線は電磁波などのノイズの影響を受けやすい

⑤周辺機器が古い

・10年以上同じ機器を使っている、LANケーブルが劣化している

【解決方法】

①電波干渉を抑える

・モジュラーケーブルの長さを短くする(50cm程度)

・シールド付きモジュラーケーブルを使う

・ノイズフィルター内蔵の電源タップを使う

②周辺機器を見直す

・ビームフォーミング機能が付いた無線LANルーターを使う

・WiFi中継機を使う

・高品質なLANケーブルを使う

③プロバイダを変更する

・v6プラスに対応したプロバイダを選ぶ(ドコモ光/フレッツ光のみ変更可)

④NURO光に申し込んでみる

NURO光キャンペーンはこちら

⑤戸建用の光回線を申し込む(VDSL物件のみ)

・管理会社や大家さんの許可が必要

⑥ホームルーターを使ってみる

・WiMAXは20日間以内の返品が可能(※GMOとくとくBBのみ)

・ソフトバンクエアーは8日以内の返品が可能(※レンタル推奨)

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